19/08/12(月)vsロッテ 第20回戦 エースニール、チームを3タテに導く

西武 9-2 ロッテ 勝 ニール (6勝1敗0S) 負 ボルシンガー (3勝4敗0S)


ニール 6.2回 104球、被安打7、与四死1、失点1(自責1)
文句なしナイスピッチング。
初回にマーティンにソロを浴びるが、崩れることなく最少失点。
3回と5回にランナーを溜める場面もあったが、それぞれサードライナーと併殺打で切り抜けて得点を許さなかった。
奪三振は少ないが、しっかりコントロールして内野ゴロを打たせた。
四球も少ないので球数も抑えられ、今日は7回途中まで投げた。
1軍復帰してから別人のように好投を続けるニールは現状間違いなくチームのエースだ。
厳しい日本の夏(特に所沢)はまだまだ続くが、どうかこの好投を続けて欲しい。


小川、平良でピシャリ
リードが広がったことで、平井と増田を休ませることができた。
小川は普通に8回頭からでよかったのでは、とも思ったがひとまず好調維持。
1失点は愛斗のミスなので気にする必要なし。
平良も体力回復でストレートがビュンビュン走る豪投。井上の奪三振は痺れた。
クローザーとなれば話は別だが、平良は登板間隔をうまく調整しながら起用したい。
あとたった一つの四球の直後にわざわざ小野コーチがマウンド行く必要はなかったのでは、と思った。


打線が機能中!きっちり9得点
先発が試合さえ作れれば勝てる状態に戻ってきた。
今日から金子と駒月が合流して、斎藤、鈴木、マーティンが登録を外れた。
木村がノーヒットながらも内野ゴロと犠飛で2打点。
6回は先頭秋山が出塁してから森、中村の連続タイムリーと外崎の2ランで4点を奪った。
山川は9回最終打席にバックスクリーンへダメ押し2ランを放つ。
直前の代打メヒアが2ベース打ったので、これは明日から入れ替えかと思ったが本塁打で明日もスタメンだろう。
今日のように別に力入れなくても振り抜けばボールは飛んでいく。
7番なら今のところ打席内容に不満はないので、気負わず自分のスイングを掴んで欲しい。


対ロッテこのカード3タテ!
交流戦以来の3タテだろうか。
光成、十亀、ニールが先発として責任を果たしたおかげで、全て勝つことができた。
別にヒット打たれようが四死球出そうが、最悪失点しても試合さえ作れれば構わない。
今井や松本は特に投球内容にこだわって自滅している印象があるが、割り切って投げて欲しい。
とにかくここからは何より勝利が最優先。
ソフトバンクも日ハムに3タテといよいよ態勢に入ってきたので、終盤盛り上げるためにもここで大型連勝を作っておきたい。
明日は齊藤大将。先述の通り気負わずに、自分の投球など追求せず1回でも長く投げてくれ。
ここで勝てれば一気に流れに乗れる、そんな気がする。

19/08/11(日)vsロッテ 第19回戦 十亀の粘投が逆転劇を呼び込む

西武 4-2 ロッテ 勝 小川 (2勝1敗1S) 負 松永 (2勝3敗0S)


十亀 剣 6回 105球、被安打8、与四死2、失点2(自責2)
序盤に散々打たれて2失点に抑えたのは正直奇跡的。
今日も3回5失点でいつものパターンと思えたが、なんとか要所をくぐり抜けて見事6回2失点と試合を作った。
レアードに一発を浴びなかったこと、井上を眠らせたことが全てだったように思う。
ライオンズもそうだが、いくら上位と下位がチャンス作っても主軸が打たなきゃ大量得点に繋がらない。
振り返れば今日は主軸の差が試合の明暗を分けた。
これからはもうなりふり構っていられないので、十亀はじめ先発陣はどんなに打たれようと四死球出そうとゲームメイクを最優先で投げて欲しい。


5回まで種市に手も足も出ず
ロッテ先発の種市の投球は圧巻。
ストレートの制球は冴え渡り、そこからの落ちる変化球は狙っても打てない。
ストレートに空振り三振、コーナーギリギリ突かれて見逃し三振、変化球にバットが空を切り空振り三振とあらゆるバリエーションの三振を喫した。
5回まで10三振。十亀が懸命に試合を作るも、今日の種市相手に逆転するのは厳しいと思っていた。


3番森、4番中村、5番栗山がうまく噛み合い得点
辻監督もとうとう決断し、4番から山川を外して中村を据えた。
源田離脱から3番に入った森と合わせて、現状もっともベストに近いオーダーとなった。
6回表、苦しめられていた種市から源田、森の連打であっさり1点を返す。
ただ後続続かず1点のみ。
外崎の最後の三振も仕方ない。種市がそれだけすごかった。
7回にまたも木村の同点アーチが飛び出して試合を振り出しに戻すと、8回は松永相手に二死から中村が粘って四球を奪う。あっさりと源田、森を封じられた直後だったので本当に素晴らしい打席の内容。
続く5番栗山で、左キラーの松永相手に代打メヒアがコールされるものと思ったがそのまま打席へ。ここぞと甘い初球を振り抜き、なんとボールはライトスタンド中段へ飛び込む決勝2ラン!
久々に「強いチームの点の取り方」を見せてもらった。


リリーフも懸命にリードを守り、ロッテに連勝!
7回から小川、平井、増田の1イニングずつのリレーでロッテ打線を封じ込めた。
特に復調した小川の投球は素晴らしい。
チーム浮上の鍵は意外と小川かもしれない。
昨日ベンチ外となった増田が最終回に登板。怪我を全く感じさせないような圧巻の投球だった。左右を広く使い、三振を奪う森のリードと投げ切る増田ともに素晴らしかった。


勝負の終盤に向けて、起用に柔軟性が生まれる
辻監督的に、ここからがシーズンの勝負所と見ているのだろう。
とうとう山川を4番から外し、今日はずばり的中して逆転勝ちを収めた。
源田と永江の併用、中村のDH、佐藤のスタメン起用などケガ人で苦しいチームを采配でカバーしている。
「この起用をなぜ最初からやらない」とも思うが、監督には考えがあるのだろう。
なんと今日で2位浮上。意味は全くないが、とにかく一戦一戦を必死に勝ち抜いていくことで上位に喰らい付いていきたい。
明日はニールとボルシンガー。絶対に3タテを奪うんだという気持ちで試合に挑んで欲しい。

2019/08/07(水)vs楽天 第13回戦 チーム一丸での勝利

西武 4-3 楽天 勝 平井 (5勝1敗0S) 負 ハーマン (4勝3敗0S)


榎田 大樹 5.2回 102球、被安打6、与四死5、失点3(自責2)
復帰登板でしっかり試合を作った。
登板内容を見ると今日は特に四死球が多く、毎回ランナーを背負ってしまう。初回は浅村に2ランを浴びるまずい立ち上がりだったが、2回以降はピンチを招きながらも最後は打たせてとるベテランらしい投球術を披露した。
状態としてはまだまだ本調子でないようだが、1軍での感覚を取り戻してローテを埋めてくれるようであればチームにとって非常に大きい。
今日は中村のエラーで勝利投手とはならなかったが、次回登板こそ勝ち星を掴み取って欲しい。


登録の永江、中田が躍動!
今日も源田は外れて、ショートスタメンは永江。先発マスクは4年ぶりに中田祥多が被った。
永江は第一打席、則本から粘って粘って最後はレフトの頭越す2ベースを放つ。7回にもレフトへヒットを放っており、今日2安打の活躍だった。
中田はヒットこそなかったものの、制球おぼつかない榎田をうまくリードした。
継投に入ってもマスクを被り続け、平井、マーティン、増田を操縦して無失点リレーを完成させた。
今日は特に痺れた場面が2つ。
1つ目は8回表、2塁ランナー田中が茂木のレフト前で本塁突入を試みて憤死するシーン。
レフト栗山、ショート永江、キャッチャー中田と普段と全く違う3人がそれぞれ完璧な中継プレーを行い、同点を阻止した。中田の本塁でのタッチプレーはお見事だった。
もう1つも同じく8回裏、本塁クロスプレーの後またランナーを溜めて浅村の打席。
一打逆転もある場面で、なんと3球勝負。そして見事三振を奪った。
森も時折後ろに逸らす落差のあるチェンジアップを難なく捌いたし、強気のリードもまたよかった。


下位打線はイースタンリーグのような顔ぶれとなったライオンズ。
しかし個々がそれぞれ奮闘して、則本相手に勝利を勝ち取った。
辻監督は固定スタメンを特に好む采配だが、当然ながらライオンズはたった9人だけのチームではない。
今日のようにサブメンバーでも充分に勝負できるし、中村を筆頭に休ませることで結果が出る選手もいる。
主力の相次ぐ離脱は痛手であるが、この機会をうまくチーム全体の底上げと采配の幅を拡げるチャンスに変えてもらいたい。
首位とは1差縮めて4ゲーム。まだまだ喰らい付いていける。