19/08/11(日)vsロッテ 第19回戦 十亀の粘投が逆転劇を呼び込む

西武 4-2 ロッテ 勝 小川 (2勝1敗1S) 負 松永 (2勝3敗0S)


十亀 剣 6回 105球、被安打8、与四死2、失点2(自責2)
序盤に散々打たれて2失点に抑えたのは正直奇跡的。
今日も3回5失点でいつものパターンと思えたが、なんとか要所をくぐり抜けて見事6回2失点と試合を作った。
レアードに一発を浴びなかったこと、井上を眠らせたことが全てだったように思う。
ライオンズもそうだが、いくら上位と下位がチャンス作っても主軸が打たなきゃ大量得点に繋がらない。
振り返れば今日は主軸の差が試合の明暗を分けた。
これからはもうなりふり構っていられないので、十亀はじめ先発陣はどんなに打たれようと四死球出そうとゲームメイクを最優先で投げて欲しい。


5回まで種市に手も足も出ず
ロッテ先発の種市の投球は圧巻。
ストレートの制球は冴え渡り、そこからの落ちる変化球は狙っても打てない。
ストレートに空振り三振、コーナーギリギリ突かれて見逃し三振、変化球にバットが空を切り空振り三振とあらゆるバリエーションの三振を喫した。
5回まで10三振。十亀が懸命に試合を作るも、今日の種市相手に逆転するのは厳しいと思っていた。


3番森、4番中村、5番栗山がうまく噛み合い得点
辻監督もとうとう決断し、4番から山川を外して中村を据えた。
源田離脱から3番に入った森と合わせて、現状もっともベストに近いオーダーとなった。
6回表、苦しめられていた種市から源田、森の連打であっさり1点を返す。
ただ後続続かず1点のみ。
外崎の最後の三振も仕方ない。種市がそれだけすごかった。
7回にまたも木村の同点アーチが飛び出して試合を振り出しに戻すと、8回は松永相手に二死から中村が粘って四球を奪う。あっさりと源田、森を封じられた直後だったので本当に素晴らしい打席の内容。
続く5番栗山で、左キラーの松永相手に代打メヒアがコールされるものと思ったがそのまま打席へ。ここぞと甘い初球を振り抜き、なんとボールはライトスタンド中段へ飛び込む決勝2ラン!
久々に「強いチームの点の取り方」を見せてもらった。


リリーフも懸命にリードを守り、ロッテに連勝!
7回から小川、平井、増田の1イニングずつのリレーでロッテ打線を封じ込めた。
特に復調した小川の投球は素晴らしい。
チーム浮上の鍵は意外と小川かもしれない。
昨日ベンチ外となった増田が最終回に登板。怪我を全く感じさせないような圧巻の投球だった。左右を広く使い、三振を奪う森のリードと投げ切る増田ともに素晴らしかった。


勝負の終盤に向けて、起用に柔軟性が生まれる
辻監督的に、ここからがシーズンの勝負所と見ているのだろう。
とうとう山川を4番から外し、今日はずばり的中して逆転勝ちを収めた。
源田と永江の併用、中村のDH、佐藤のスタメン起用などケガ人で苦しいチームを采配でカバーしている。
「この起用をなぜ最初からやらない」とも思うが、監督には考えがあるのだろう。
なんと今日で2位浮上。意味は全くないが、とにかく一戦一戦を必死に勝ち抜いていくことで上位に喰らい付いていきたい。
明日はニールとボルシンガー。絶対に3タテを奪うんだという気持ちで試合に挑んで欲しい。